同棲の解消に伴うマンション探し、引っ越し、その他手続き

同棲を解消するとなった場合、ガスや水道、電気と言ったライフライン、つまり公共料金の支払の名義人について確認してください。

ご自身が同棲していた部屋を出て行かれても、名義人となったままではいけません。もしも、その後に元同棲相手が料金滞納をしてしまうと、ご自身が滞納したことになってしまいます。変更手続きを行ってください。

公共料金以外の部分でも、ご友人や勤務先へ、住所移転のご連絡をしたり、住民票の異動、警察署で免許の住所変更をしたりと、細かな手続きが複数あります。

同棲を始める時は、別れることは想定しないことが多いものです。そのため、不動産物件の敷金、保証金もなんとなく支払える方が支払うということになったかもしれません。

ケースによっては、敷金、保証金の精算を検討する必要があるかもしれません。ここはお二人でしっかりとお話合いをしたいところですね。もちろん、話し合いができる関係性にあることが前提とはなりますので、DVなどが問題となっている同棲解消では、後回しとなる問題でしょう。このような場合は、ことを荒立てずに、まずはお引越し先のお部屋を見つけると言うことが大切ではないかと思います。

別れた後に1名が残り、1名がお引越しをされるような場合、マンション等の賃貸借契約は、残られる方が名義人となっていなくてはなりません。必ず管理会社やオーナーに連絡を入れて、名義人の変更を行うようにしてください。

ここで、保証人の変更も必要です、別れた後に出て行かれた方の親族が保証人となっていて、もしも残られる元同棲相手が家賃滞納を行うと、親族の方が滞納家賃の請求がいってしまいます。同棲解消はきちんと手続きしないと、親族にも迷惑をかけてしまうのですね。

少なくとも、管理会社に何も言わずに片方の方が出て行ってしまうというのは避けたいですね。

同棲の解消により慰謝料が発生することもあるようです。内縁関係と認められる場合は、発生する可能性が出てくると言われています。内縁関係とは婚姻の意思がある事実婚の状態ですので、こちらの婚姻の意思の判断がポイントになると考えられます。

過去の判例をさかのぼりますと、男性が賃貸借契約時に女性を保証人に立てていた、籍は入れてないが事実上は配偶者としての関係にあった、その期間が長期に及んでいたということが認められ、慰謝料請求が認められたものもあります。

お互いを親に紹介しているようなケース、婚約しているケースでは、慰謝料発生の可能性は高まるのではないでしょうか。

このあたりは、法律事務所（弁護士）にご相談いただければと思います。もしかすると、証拠を手に入れる意味では、同棲の解消の話が出る前から、動き出した方がよいかもしれませんね。

こちらのページでは、同棲をやめるという、一般的には話しにくいような話題に触れました。

しかし、やはり実際にささいなきっかけから同棲の解消に至ることもあり、その数は少なくないため、少しでもお役に立てる情報が提供できればと考えて記載しました。

お引越し後は新たな生活が始まるわけですが、皆様が気に入られるマンション・アパートを見つけられるように、当社スタッフ一同、精一杯努力したいと思います。